システム思考 -抽象化とパターン-


こんにちは。
gCストーリーシステム課の渡です。

最近『学習する組織』という本を読んだので
少し紹介したいと思います。

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学習する組織
-システム思考で未来を創造する-
ピーター・M・センゲ著
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組織作りをメインとした本なので
直接システムに関わるわけではないのですが、
ポイントは「システム思考で未来を創造する」というところ。

目の前の事象に反応するのではなく、
大きな視点で物事をとらえ、抽象化していくことで
物事のパターンは見えてくる。
自分自身を行動主だと捉えず、システムの一部だと認識することで
今取るべき行動や本物の課題を見抜くのが
この本の命題でした。

『学習する組織』にはいくつかのパターンが
既に記述されています。
実際にこれらのパターンを利用して課題を解決するには
自らの抱える課題に対して最も近しいパターンを読み取り、
そこに記述された抽象的な解決策を基に、
具体的な解決策を導き出すという過程が必要になります。

こういう、抽象化した先に見出したパターンを活用して
未来を切り開こうとする取り組みって、
色々な分野で見かけるなあと思っています。

一つは大学の時に学んでいた建築分野から。
クリストファー・アレグザンダーが提唱した
知識記述の方法として有名な『パタン・ランゲージ』。

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パタン・ランゲージ
-環境設計の手引-
クリストファー・アレグザンダー著
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こちらは座れる階段、小さな人だまり、など
町や建物に繰り返し現れる関係性(パターン)を記述していき
組み合わせていく中で町を作り出していく…といったものです。

パターン・ランゲージの利用者は
自らの抱えている課題と近しいパターンを探しだし、
そこに記述されている抽象的な解決策から、
自分なりの具体策を導き出し、課題を解決していくのです。

…どこかで聞いたような話ですね。

また、社会学の分野でも
社会システム論というものが唱えられています。

私が読んだことがあるのは
ニクラス・ルーマンの『Social Systems 』という本です。

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Social Systems
-Writing Science-
Niklas Luhmann著
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こちらは英語なのでしんどいですが、
日本語の方がもっと難しい…と言われ、私は英語版で頑張りました。
もし興味がある人がいれば、両方見てみてください。

社会システム理論では世の中に起きる事象を
「コミュニケーション」という出来事の生成・連鎖からなるものとして捉え、
そこから社会的秩序がいかにして起きるのかを説いています。
この考えは政治・経済・教育・組織・愛など
様々な社会現象の理解に用いられ、
様々な行為の中で生まれる連鎖を読み解くカギとなっています。

これも要するに抽象化、パターン化ですよね。

不勉強なもので
これら3つの分野から提唱された「抽象化からの理解、応用」が
それぞれ独立した状態で湧き上がってきた理論なのか、
相互に関連しているのかを私は知りません。

ですが、発祥が独自であれ、関連して生まれたのであれ、
これだけ色々な分野で「抽象化して考える」「パターン化して考える」という
手法が提唱されているのを見ると、
私はそこに可能性を感じざるを得ません。

今、様々な提案を行う中でも
必ず目の前の事象と、
もっと大きいところから見た事象とを
行き来して考えるようにしています。

目の前の人が困っていることを助けたい。
その思いにかられながら、
目の前のことだけでなく、全体を見ようと努力しているのです。

学習する組織の中で好きだった言葉。
・システムにはシステム自身が目指すところがある
・あなたが成功するためにはほかの人も成功しなければならない

ただ単に目の前の人を救うシステムは簡単です。
でもそこだけにフォーカスしてしまうと
全体として幸せなものにはならず、
巡り巡って依頼者自身にも新たな課題が降ってくることは
珍しくありません。

そうならないシステムとはなにか。
それは全体が成功するようなもの、
システム自身が目指すところに落ち着くシステムだと思うのです。

まだまだ提案が的外れになってしまったり、
何も思いつかなかったり。

実力が追いつかずもどかしい日々ですが、
それでもこんなに楽しいことってないと思うのです。

「皆が成功する、皆が幸せになるシステム」を目指して。

まだまだ新卒3年目、
これからもっと頑張らないといけませんね。


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