モデルで考える例〜簿記


モデルで理解することができるようになると、シンプルに理解できるようになります。

モデルで考えるとは、「実際の事象の中から、注目したい性質とか関連性だけを抜き出し、それ以外をあえて無視する」と言うことができます。

たとえば、簿記を理解しようとしてみます。

会計の専門家ではない我々システムエンジニアがシステムを作る上で知っておかなければならないことをモデル化してみます。

簿記の基本は貸借です。左側が借方、右側が貸方、だったら借貸としておいて欲しいところですが、まあ、我慢します。

A君がB君に100円を貸したとします。

借方 貸方
B君 100円 A君 100円

まあ、こんな感じで仕訳します。
貸方はお金の出し手、借方はお金の受け手です。

まあ、日本語の意味、そのものですね。

B君がA君に100円を返済したとします。そうすると、ちょっと頭の中で一捻り必要ですが、

借方 貸方
A君 100円 B君 100円

B君がA君に100円を貸したと考えるんですね。仮に事実が、B君がA君に本当に貸したとしても仕訳は同じです。これでチャラね、ということです。

要は、出し手がだれで受け手が誰で、いくらか?と言うのが重要です。
仕訳をする上では、元の名前の由来はさておき、貸したか、返したかなど、どうでも良いというふうに、貸し借りのお金の動きを抽象化して移動という意味で理解します。

貸借対照表を見るときは、借方を資産、貸方を負債といいますが、貸方からお金をどのように出してもらったか、それをどのように置いてあるか?というふうに理解します。

資産という言葉には、なんか自分のものというイメージがありますが、負債を資産として、どういうふうに持っているか?ということしか言っていません。

資産は、負債の出し手が出したもの、ということだけが言えます。

実際の簿記では、収益や費用も考えますが、これも収益はお金が湧き出るということなので出し手をもうちょっと抽象的にみたら、お金の供給側なので貸方です。費用はお金が消えてしまうことなので、受け手を抽象的に考えたものなので、借方です。

そう考えると、100円で鉛筆を買うなんていうのは、

借方 貸方
鉛筆 100円 現金 100円

現金というポケットがお金の出し手、鉛筆というのがお金が消えて行った先、受け手ということです。

と理解してしまえば、「仕訳の処理は、価値がどのように動いたのかさえ、抑えてしまえば良い」と抽象的にモデルとして理解できてしまうわけです。

会計の複雑なルールはありますが、最低限、知っておくべきことは、こんなところだと思うのです。
ここで知っておきたいモデルは、

「お金がどこからどこへ移動したか?」

それだけです。


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